インテリアコーディネーター資格を取得することは、言うまでもなくゴールではなくてスタートです。
では実際に現役でインテリアコーディネーターとして活躍する人々は、この仕事とどう向き合い、どのような部分にやりがいを感じているのでしょうか?また、これからインテリアコーディネーターを目指す人は、この仕事のどのようなことに気を付け、どのようなスタンスで臨むのが良いのでしょうか?
多くのインテリアコーディネーターが顧客の要望を形にするところにこの仕事の一番のやりがいを感じるようです。顧客の理想の住まいのために頭をひねってプランを考え、ショールームや現場に何度も足を運んで、顧客のみならずメーカー担当者や職人とも納得がいくまで意思疎通をして、自分のプランしたものが実際に出来上がってくるわけです。
紙の中の図面に書き込んだ内容が、立体として、空間として、実際に出来上がってくるその感動ははかりしれません。そうして、自分が一生懸命やっているとまわりの人や顧客にも必ず伝わります。時には自分の判断ミスや書類上のミスで、メーカー担当者や職人にも迷惑をかけてしまうこともあります。
それでもこちらの熱意がわかると、彼らも協力してくれることが多々あります。皆、いいものを作りたい、顧客に喜んでもらいたいという気持ちは一緒なのです。最後に出来上がった現場をお客様に引き渡すときに、「あなたに頼んでよかった。」と言ってもらえれば、これまでの苦労は忘れてしまうと、現役インテリアコーディネーターは皆、口々に言います。
実際にインテリアコーディネーターの仕事を通じて感じられるこの仕事への適性について。
インテリアが好きなことはもちろんですが、やはり人と接することが好きかどうかという部分ではないかと思われます。顧客、建築家、各メーカー担当者、職人など、インテリアコーディネーターはさまざまな人とのコミュニケーションが必須です。顧客と会う時はスーツ姿でプロとしての提案を求められます。
一方、職人には現場で会うので、汚れてもいいジーンズなどの服装で、ヒールのある靴は御法度です。職人にとってはインテリアコーディネーターの印象は残念ながらまだよくないようです。「現場のことも分かっていない姉ちゃんが何を言っている?」という見られ方をされがちです。そのため、職人に対してはなるべく低姿勢に、謙虚に、自分の分からない現場的な部分は教えて貰うというスタンスでつきあうと良いでしょう。
しかし、顧客のためにも自分のためにも、どうしても譲れない部分は絶対にお願いしなくてはいけません。例えば大工などの職人は自分のやった仕事をやり直しさせられるのは、プライドが傷つけられます。
しかし、インテリアコーディネーターの目から見て、どうしてもやり直しして貰わないといけない場合などは現場で時々あります。そういうときに、命令口調に依頼するのではなく、職人のやる気をそがないように気を付けるべきです。
インテリアコーディネーターとして仕事をしていく上で、今から準備できることは試験勉強だけではなく、実は日々の生活そのものなのです。
料理や洗濯をしたり、掃除や整理整頓していても、もっとこうだったら使いやすいのに、と感じることが大切です。
こういう経験がなくいきなり顧客の不満を聞いても、おそらくぴんと来ません。そのために何をどう変えたらいいのかの提案も的はずれになってしまう恐れがあります。インテリアコーディネーターの仕事は一見華やかですが、イメージだけにまどわされず、地に足の着いた誠実な提案を重ねていくことが大切です。
その中で、ポイントでキラっと光るアイディアやお洒落な見せ場を提案するのが良いバランスなのだと思います。